水槽
조직보스+인어 ぎらぎらする日差しがウザかった。こんな天気にスーツとか冗談じゃない。荒っぽくネクタイを解いて舌を打つ。早く帰って寝てーな。組織に入ってきたばかりの新米が倒れているチンピラ達をまあまあ片付けたようで、先に足を運ぶ。早速後ろで慌てた声がする。 「あの、総長! 総長!」 「あぁ?」 やっぱ久森を連れて来た方が楽だった。イラついたボスの眼差しに新米が怯える。が、すぐ何らかの決意が目に浮かぶ。 「お、お時間よろしければ近くのお店にちょっと寄っても良いですか!!!」 何で叫ぶのか分かんねぇけど耳が痛い程だ。 「いい訳ねーだろう、お前暑くねーのか?」 汗ばんだくせによく言うぜ。半殺しされたチンピラを跨いで新米が駆け寄る。 「あの角だけ曲がればすぐですよ。エアコンもあるし…ダメですか…?」 捨てられた犬みたいな目をして近づいてくる新米を顎で退かす。路地裏を抜け出すと車が反射した光に眩し..
鈴木ひなた
2020. 4. 18. 07:02